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■ モルモットの乳ガン

モルモットにも乳ガンが発生することがあります。

モルモットはオス・メスともに後ろ足の付け根に1対の乳頭があり、
メスでは、その周辺に乳腺があります。

そして、注意しなければならないのは、特に「オス」のモルモットに
乳ガンが発生しやすい
ことが判っています。
当院で過去に、オスのモルモットで乳頭の付近で見られた
「しこり」は全て、病理検査で乳ガンであることが判りました。

乳ガンは転移し、最終的には命を奪ってしまうこともある腫瘍ですので、
見付け次第、外科手的に切除してしまうことが必要です。
(お薬では治すことができません)

初期の症状はありません。
注意深く乳頭周辺を触ってみて、
シコリがあるかもしれませんが、初期は大変気づきづらいです。
乳頭をつまむと、分泌液が出ることがあります。
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しかし、ほとんど症状が出ないため、
また、あまりモルモットをひっくり返して、見ないため
気づいたときには、とても大きくなっていることが多くあります。
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早い個体で、2歳くらいから、オス、メス問わず発生しやすくなりますので、
モルモットを飼われている方は、よく乳頭付近を観察、また触ってチェックすることが必要でしょう。
心配であれば、まずは動物病院で診察の際に、チェックしてもらうようにしましょう。
大きくなってからでは、手遅れになることもあります。
シコリを見つけたら、まずはモルモットの乳ガン治療の経験豊富な当院へご相談ください。


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■ モルモットの病気

モルモットは適切な飼育環境であればそれほど病気にはなりません。
しかし、飼育環境の不備から関連して起こる病気も多いので、適切な飼育環境を整えることが重要になってきます。




■歯の病気
モルモットはウサギと同じように切歯も臼歯も生涯伸び続ける常生歯なので、様々な歯の病気が起こってきます。野生下のテンジクネズミは草や木の根などの非常に粗繊維量の多い植物を食べています。こうした繊維質の高い餌を何度も咬合することで臼歯も摩耗されていきます。
飼育下で十分に食物繊維の含んだペレットが与えられてない場合には、切歯の不正咬合(写真1)や臼歯のトラブルがよく見られます。
通常、臼歯にトゲ状の突起が形成され上顎では頬の粘膜を傷つけたり、下の臼歯が橋のようにつながってしまったりしての動きを抑制してしまうことがあります。(写真2)
こうなってしまうと、涎を流し食欲は無くなり、放置すると衰弱していきます。一度起きた不正咬合 によって歪んでしまった歯根や小さな頃からついた食生活を変えるのはなかなか大変で、定期的に麻酔下での臼歯の研磨が必要になります。

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写真1:伸びすぎた切歯(前歯)。餌をうまく食べれなくなる

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写真2:臼歯(奥歯)が伸びすぎて咀嚼(ものを噛み砕くこと)ができなくなり、涎が出る

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写真3:臼歯から細菌感染を起こし、膿瘍(膿の塊)が出来てしまった症例。


■皮膚の病気
モルモットの皮膚疾患は他のエキゾチックアニマルのなかでも目にする機会が多いといえます。
ケージ内の不衛生な環境や固い床での飼育が原因で足底部に潰瘍が発生して、二次的に感染が起きると肢端に膿瘍(写真3)を形成します。
治療には抗生物質などの投与のほか、牧草を敷き詰めて柔らかい床材に変えたり、通気を良くするなどのして飼育環境を見直す必要があります。
また、モルモットは皮膚糸状菌症(カビが原因で起きる皮膚病)が見られることもあり、かさぶたや痒みをともなうこともあります。皮膚糸状菌症は幼若な個体や飼育環境の不備、栄養素のバランスが崩れ免疫力が低下した個体でみられることが多いようです。(写真4)
外部寄生虫も比較的多くハジラミ、ズツキダニ、センコウヒゼンダニなどがみられます。なかでもセンコウヒゼンダニの感染を受けるとフケが多くなり、モルモットは非常にかゆがり掻きむしってしまい二次感染を引き起こします。

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写真4:足の裏に細菌感染を起こし、膿をもって腫れてしまった状態

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写真5:皮膚糸状菌症。脱毛とカサブタを特徴とする皮膚炎がみられる。


■消化器の病気
粗繊維量が不足すると正常な胃腸の機能が崩れ、下痢や便秘が起こります。繊維質の高い食餌を常に心がけるようにします。またウサギと同様に、腸内細菌叢のバランスが非常に重要で、誤った抗生物質を使うと腸性毒血症という状態に陥り最悪は死んでしまいます。
モルモットは胃の出口が狭く嘔吐ができないため、長毛種ではまれに毛球症(写真5)を引き起こします。短毛種は特にまめなブラッシングは必要ありませんが、長毛種は毎日ブラッシングを行うよう指導をします。

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写真6:毛球症のレントゲン写真。胃に内容物がたくさん入ってガスが溜まっている


■ビタミンC欠乏症
有名な病気としてモルモットのビタミンC欠乏症があります。ビタミンCの欠乏により、歯の象牙質の変性、骨の変形、歯肉炎、後ろ足の麻痺(写真6)などが起こってきます。モルモットは1日に体重1キロあたり5~20mg、妊娠中などでは30mgのビタミンCが必要といわれています。 また、歯の病気や毛球症でも慢性的にビタミンCが不足するとされています。
ビタミンCは劣化しやすく、長期保存されたペレットにはほとんど含まれなくなってしまうので、新しいペレットを心がけ、必要であれば給水ボトルにビタミンの粉末を溶かしたりして補給するようにします。

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写真7:後肢の麻痺を起こしてしまったビタミンC欠乏症


■骨折
モルモットの骨折は、ウサギやチンチラなどと比べると遭遇する機会は少ないと考えられます。チンチラやウサギは、外敵に襲われた際、草原や岩の間を跳ねて逃げるため、骨は軽量に作られているので物理的な力に弱い一面があります。また、実際の飼育下でもウサギやチンチラの立体的な予測不可能な動き考えると、モルモットは水平方向のみの移動に徹しているため、ケージに肢をはさんだり、自ら高い所に上って落ちる、などといった骨折事故は少ないと考えられるからです。
が、抱いていて落とした、踏んずけてしまった、ドアに肢を挟んだ、などといった飼い主の不注意による人為的行為に骨折を起こすことがあります。したがって、そのようなことがないように最新の注意をはらって、スキンシップを楽しみましょう。

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写真8:ドアで足を挟んでしまい大腿骨骨折を起こした症例

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写真9:骨髄ピンとワイヤーで固定し2ヶ月後に完治した

ジャンル : ペット

テーマ : モルモット

■ モルモットの身体

モルモットの身体は、毛が生えていない短足の手足、細長い体躯をもつなどネズミ型げっ歯類と比べると随分趣が異なります。
動きも他のげっ歯類と比べるとどことなくぎこちなく、嫌なことをされるとキーキーと鳴いて訴えるかなり個性派の小動物をいえます。
そんなところが愛されるのか、ハムスターなどと比較しても決して飼育人口は多いとはいえませんが、熱心な飼育者も多いのも事実です。
いくつかモルモットにもいくつか身体的特徴がありますので簡単に解説しておきます。




●モルモットの解剖学
モルモットにはハムスターのように頬袋はなく、歯式は以下の通りです。
I(1/1);C(0/0);PM(1/1);M(3/3)
Iは切歯、Cは犬歯、PMは前臼歯、Mは後臼歯で計20本の歯を持ちます。
切歯も臼歯も常生歯で生涯伸び続け、ウサギなどと同様に不正咬合、過長歯を引き起こすことがあります。
他のげっ歯類の切歯は黄色っぽい色をしていますが、モルモットの正常な切歯は白いのが特徴です。モルモットの上顎の臼歯は外側に向かって傾き、下顎の臼歯は舌に向かって内側に傾いています。

胃は単胃で、盲腸は長さ15~20cmほどで胃腸の内容物の半分以上を盲腸が占めています。
モルモットにはマーキングを行うため肛門周囲に皮脂腺が存在しており、時折、臀部を物に擦り付ける行動が見られます。尻尾は、ほとんど長さはないので外観的に判りにくいですが、尾椎は存在しています。
雄は陰茎骨を持ち、雄雌ともに鼠径部に1対の乳頭があります。
前肢の指は4本、後肢は3本になっており、また足の裏には毛が生えていません。

モルモットの生理学的数値を列記しておきます。

成熟体重オス  900-1200g
成熟体重メス  700-900g
体温      37.2-39.5℃
呼吸数     42-104回/分
寿命      4-5年 まれに7年
餌消費量    6g/体重100g/一日
水摂取量    10ml/体重100g/一日
発情周期    15-17日
妊娠期間    67-72日



●生活史
モルモットは夕暮れ時や夜明け前に活動的になり餌をあさります。木々の根元の間や岩場を巣穴として生活しています。基本的に5~10頭ほどの群をつくり、雄1頭に対して雌4~5頭のハーレムをつくり階級社会を形成しています。寿命は飼育下では5~7年ほどです。
モルモットの生理的な特徴として、人やサルなどのように体内でビタミンCを合成することができません。これはモルモットの体にはグルコースからビタミンCを合成するための過程で必要な酵素が欠如していることによります。したがって食餌からビタミンCを摂取する必要があります。
モルモットはウサギと同じように盲腸便の食糞をします。盲腸便の中には、ビタミンB群や蛋白質が豊富に含まれており、1日に150~200回以上もの食糞をすることもあります。
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【モルモットと人間は、外部からビタミンCを摂取しないと生きていけない】


●繁殖
生後2~3カ月ほどで性成熟に達します。モルモットは、季節繁殖動物ではないので1年中繁殖可能な周年繁殖動物です。繁殖を考えているのであれば3カ月~2歳ぐらいの若い個体が適しています。
発情周期は15~17日で、自然排卵をします。雌は発情期には膣が開口し、雄を受け入れます。交尾の終了後に雄の分泌物は凝固して膣をふさぎます。これはチンチラにもみられる膣栓と呼ばれ、交尾後数時間のうちにゴム状のものが脱落します。
妊娠期間は60~72日で平均2~4頭の赤ちゃんを産みます。離乳までは約21日かかります。
雌は分娩後10時間ほどで、発情・排卵が起きて再び妊娠可能な状態になります。これは、後分娩発情、ブリードバックといわれています。

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テーマ : モルモット

■ モルモットの飼育

モルモットは、思いのほか好奇心旺盛で活発な一面をもっており、呼んだら寄ってきたり、飼い主を見分けたりする知能の高いげっ歯類といえます。
上機嫌になると、「モジョモジョモジョ」といった何声を一人で発し、様々な一面を見せてくれるようになります。
飼育自体はチンチラのように(極端に暑さに弱い点など)特に難しいといったことはあまりありませんが、やはり長生きには適切な環境、食餌を心がけなければなりません。
モルモットでは、臼歯(奥歯)の伸びすぎや毛球症などの疾患が比較的多く見られますが、その原因の大半は食餌管理によるものとされています。




・ケージ
モルモットの祖先であるテンジクネズミは、野生下では草原や岩場で暮らす地上性の動物です。
ケージ内で激しく動くこともそれほどないため、1頭を飼育するには幅60~80cm 奥行き40~50cmほどのスペースを用意します。
立体活動は得意としていないため、特に蓋が無くても立ち上がって届かない30~40cmの高さがあれば逃げ出しません。
実際には、これらの条件を満たす大きさの衣装ケースや金属製のケージが利用できます。
衣装ケースは金属製ケージにくらべ通気性が悪く夏場は蒸れやすいので、通気性のよい金網などを取り付けたり、側面に通気口を開けたりして加工する必要があります。
蓋は逃げ出したり、猫などの外部からの侵入物から守り、またケージへの落下物を防ぐことができます。
モルモットは飼育下では足や爪を挟んだりする事故が多発するため、なるべくケージの底の金網を取り外して使用するようにします。
モルモットの足底部にはしっかりとしたパットが発達していないので、固い床敷では傷ついてしまいます。
そのためにフットレストとして板を入れおいても構いません。
床材はチップや牧草などを敷き詰めるとよいでしょう。
金属製ケージの入り口には、ナスカンなどでしっかりと留めておきましょう。

・巣箱
モルモットは木々の根元の隙間や岩陰などを巣穴として休みます。
臆病な性格のモルモットは、家の中では音や人間の動きなどがストレスと感じることもあるため、巣箱などの隠れる場所で安心することができます。
木製の巣箱は通気性がよく、かじってストレスを発散したり歯の摩耗を期待できるので適しています。
底がないタイプの巣箱だと排泄物で巣箱内が汚れにくい利点があります。
かじられてしまうので、消耗品として考えましょう。

・トイレ
モルモットは排泄物の量が多く至る所で糞や尿をしてしまうので、トイレを覚えさせるのは困難です。したがってトイレを設置する意味はあまりありません。
牧草などの床材を敷き詰め、排泄物で汚れた部分をこまめに取り替える方法が適しています。

・水入れ
床に設置するタイプの水入れは、排泄物で汚れたりこぼしてしまう欠点があります。
金属製のケージであれば、ケージに取り付けるタイプのステンレス製の容器や給水ボトルがよいでしょう。
衣装ケースでも穴を開けて、側面に給水ボトルを取り付けることができます。
給水ボトルの水は古くなってしまわないようにこまめにとりかえます。

・食餌
モルモットの祖先といわれているテンジクネズミたちは、自然界で野草の茎や根、木の皮などの繊維質の高いものを食べている完全な草食動物です。
飼育下では、モルモット用のペレット、牧草、野草、野菜、果物などを与えます。
ペレットには蛋白質18~20%、繊維量10%以上を含むものを選びます。
また、モルモットは体内でビタミンC(アスコルビン酸)を合成できないため、ペレットや野菜などから摂取するか飲料水に添加する必要があります。
ペレットや牧草の原料によってそれぞれ用途が異なります。
アルファルファは、マメ科の牧草で嗜好性が高く蛋白質の含有量も高いため成長期、産前産後、病後に体力を回復させたいときなどに利用できます。
しかし与えすぎは禁物で、食べ過ぎによって消化管内にガスが溜まりやすくなります。
チモシーは、イネ科の牧草でアルファルファより蛋白質の含有量が低いので、肥満を防いだり老齢のモルモットに与えるのに適しています。
このように用途に応じたペレットや牧草をうまく組み合わせて与えるように心がけます。
野外で採集したタンポポやオオバコなどの野草も与えることができます。排気ガスや農薬の汚染のないものを選びます。
野菜や果物では小松菜、チンゲンサイ、サツマイモ、リンゴなどを好みます。

・飼育環境
モルモットは高温多湿に弱く、低温には比較的順応性をみせます。
飼育下ではできるだけ温度18~25℃、湿度40~70%ぐらいを維持できるように心がけます。
温湿度計をケージ内に設置して確認するようにします。
特に夏場は、暑さや湿度のために体調を崩したり、皮膚炎を起こして来院する個体が増加します。
モルモットは周囲の環境に対して敏感なところもあるので静かで急激な温度変化のないような場所で飼育しましょう。
飼育したばかりで周囲を気にしすぎてしまうようなら、布などでケージを覆ってモルモットが落ち着く環境にしてあげます。

●モルモットの飼育ケージ例●

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テーマ : モルモット

■ モルモット -総論-

●モルモットの分類

モルモットはげっ歯目テンジクネズミ科テンジクネズミ属に分類されています。
テンジクネズミ科には、5属16種が知られています。
モルモットの起源は古く、南米のペルーテンジクネズミあるいはパンパステンジクネズミが食肉用として家畜化されたことに始まると言われています。
そして400年前にドイツ兵によってヨーロッパへ持ちだされたのが現在のペットに至っているとされています。
最近では、モルモットの品種も様々な毛色や毛質を持った品種が登場しペットとして人気を集めています。
つむじのような短毛の巻き毛が特徴的なアビシニアン、直毛で短毛のイングリッシュ(アメリカではアメリカンと呼ばれている)、頭頂部から背中にかけての毛が長く伸びたペルビアン、顔や手足に縮れ毛が少し残る程度のスキニーギニアピッグなどが知られています。


●ペットとしてのモルモット

モルモットは、臆病な面もありますが家畜化されての歴史が長いので小さな頃から飼育すると人によくなついてくれます。
またモルモットのイタズラ好きは有名で、ケージ内の調度品をひっくり返したり、よく壊したりします。
そういった元気な面とは裏腹に、食餌や環境の変化には敏感な個体が多く、ストレスを感じやすい動物であることも事実です。
そのために出来る限り早い時期にその個体に適した飼育環境を用意することが大切です。
病気の多くは飼養管理などを原因とすることが多いですが、小さな頃についてしまった食習慣は大人になってから変えようとしてもなかなか難しく、日頃から適切な飼育をするよう心がけておきましょう。

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■ モルモット -はじめに-

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モルモットは、従順で大人しく、飼育しやすい小動物として古くから人気のエキゾチックアニマルです。
適切な飼育環境を心がければ丈夫な動物ですが、食餌や飼育環境の不備があると簡単に病気になってしまう傾向にあります。
モルモットは用心深く臆病なところもあるので、飼育にはできるだけストレスをかけないように注意します。

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